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ドゥルヴィル・レコード


# by y_g_f | 2007-12-22 01:00 | from cel
『ドゥルヴァル・レコード』
(DURVAL DISCOS)

ブラジル映画祭、日仏会館にて。

日仏会館?なのにブラジル映画?
それとも日仏っていうのは日本仏教会館なのかしらん?
なんて思っていたけれど、フランスグッズを扱うお店などもあったりと、
やはり日本フランス会館らしい(本当は日本フランス友好会館とかいうんだろうけど)。

場所はギンレイホールでお馴染みの飯田橋で、ギンレイホールから10分ぐらい歩いた。人通りのない坂道の途中にあった日仏会館は、古き善き「外交」的なイメージがそのまま残っている感じがした。
途中にはブリティッシュ・カウンシルなんかもあって、国単位のPR施設が集中している地域なのかもしれない。

さて、こじんまりとしたミニシアター・キャパのホールで上映された、『ドゥルヴァル・レコード』なのだが、なにせレコード屋を舞台にしているだけあった、カエターノとかジョルジュ・ベンとか往年のブラジリアン音楽がかかりまくる。それだけでのりのりだったのだけれど、お話はというと、で?どうよ?って感じ。

一応映画祭側のカテゴライズでは「コメディ」なんだけれど、最終的には何伝えたいのかわからない散漫な印象。

もしかしたら監督は「レコード」のみを頑に扱う『ドゥルヴァル・レコード』と20世紀のブラジル社会を重ね合わせて、変わり行くブラジルを描きたかったのかもしれない。ラストでは、区画整備かなんかであっさりと取り壊されるレコード屋が映し出されるのだが、お話ではそんな事はみじんもないので(「うちはレコードしか売ってないんだ!」「レコードにもいいのがあるよ!」という主人公である店主の言葉を除くと)、ラストでそんな映像を出されるととってつけた感があるのだ。

致命的なのが殺さなくても良い状況で、私には無理矢理と感じられる程の強引さで、主人公の母親に人を殺させてしまっている事だ。これは本当に意味がなかった。死んでいる、とみせかけて実は・・・。という救いを求めていたのだけれど、それもなく、かといってその死はあまりに重みを欠いていて、だったら殺す理由なんかないのでは?もっと上手い話の持って行き方があったのでは?と最後まで「?」が頭から離れなかった。

主人公が困難をいろいろあって乗り越えて、ホッとしてハッピー・エンド、もしくは観客がニヤリとするアンハッピー・エンド。コメディには大きく行ってこういうパターンがあると思うけれど、この映画は中途半端。

主人公は確かに事件を乗り越えて、ホッとした表情をしているのだけれど、彼の母親は人を殺しているわけで、そんなにホッとしてもいられないだろ!と突っ込みを入れたくなる。

ブラジルの国民性?ブラジル国民はこの作品をとても腹抱えて笑っていたのかもしれないけれど、ハリウッドの大衆的コメディセンスに侵されてしまった「グローバリゼイション」な私は全然笑えないって事? これはグローバリズムの弊害か?

とも思ったけれど、やっぱり脚本が悪い。

でもロベルト・ベニーニみたいな中年、マザコン、独身のレコード店主が音楽に合わせて踊るところとか、音楽好きならうなずけるところありありの映画なのは確かだし、女の子や主人公の母親役のおばあちゃんも良い味出しているのだけれど、お話が駄目。
# by y_g_f | 2005-09-04 22:54 | 映画
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